案内係やーぼのブログ

コンサートホールで案内係をしている著者が、出演者・聴衆・スタッフの思いが響き合い乱反射する、劇場の魅力を語ります。

新人を迎えては送り出す、職場で古株になるということ

今まで、一緒に仕事をしてきた人が、辞めてしまうと取り残されたように感じる。

特に、自分よりも後に入ってきた人の時は、そう思う。たくさんの人を迎えて、送り出していると、自分だけが成長せずに、ここで止まっているのではないかと…。そんな風に思うのは私だけだろうか。

私の仕事は、プロジェクトごとに集まって一つの公演を支える仕事なので、一般的に言うところの新年度というくくりは薄い。それでも、この時期、多くの仲間たちが新しい場所へと旅立っていった。

私は、まだ今の職業で、今の会社でやりたいことがある。だから、残ることを選んだ。だけど、なんだか寂しい。

辞めることが分かっていて、送り出すとその気持ちもやわらぐように思うが、そういえば最近見ないなと思っていたら、辞めたことを知らされるのは、さみしい。

コロナ禍で、2年近く海外公演の仕事がストップしているうちに、辞めていった人もたくさんいた。私は、大切に思える仲間がたくさんいて、その人達と一緒に働けることを嬉しく思っている。だけれども、その人たちがいなくなってしまったことで、心にぽっかり穴が開いたような気持が、いまだに抜けないのだ。

いろいろな職業の人が関わっているけれど、お互いのことを深く知る機会もなく、名前すら知らないまま何年も一緒に仕事をしている人もいる。

だから、もし話ができたら、その人の業務の時の顔以外にも出会えただろうなと思う。でも、その人がいなくなった今となっては知る由もない。

新しい人が入ってくるのは楽しいし、プロジェクトで今までとは違う人に会えるのも楽しい。でもな、いろいろな人に会うだけでなく、一人ひとりと深くかかわっていけたらな…なんて思う今日この頃です。

 

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