クラシック音楽専門のホールの案内人。勤務地は、武蔵国全域。
コンサートにおいてコストと考えられているスタッフ。だけど、私はアーティストや聴衆だけではなく、コンサートを支えるスタッフの「内実」が理解される社会を創りたい。だけど、それはどうしたら実現できるのだろう?
このブログは、「非日常」を支える劇場スタッフの「現実」について、現役案内係(レセプショニスト)の如月やーぼが日々考えていることを淡々と語ります。私のモットーは「見えるようで見えない、いないようでいる」。そんな自身の存在を主張しないことを美徳とするスタイルの職種でありながら、その存在を知ってもらおうという矛盾したブログです。
一口に「案内係」と言っても、会社・ホール・個人によってその考え方はかなり違います。公演のジャンルや客層が違えば大切にする事柄も変わってくるからです。このブログでは、主にクラシックコンサート専門のホールの係員であるやーぼの目線からお話します。
【ハンガリー滞在記2019~ハンガリーに行こうとしたら飛行機に乗り遅れた話~連載中】
時は、2019年。私が20代の頃。語学力が著しく低く、10日以上海外で過ごしたことのなかった、コンサートホールの案内係の私は、一か月間海外で過ごすことに挑戦する。それは、当時の私にとってとてつもなく勇気のいることだった。
長い構想の末(怖くてうだうだ考えていただけ)ついにその思いをかなえるためハンガリーへと旅立つ。しかし、1日目から乗り継ぎの空港で、ハンガリー行きの飛行機に乗り遅れるというミスをしてしまう…。
ようやくハンガリーにたどりつくものの、そこにはさまざまな試練が待ち受けているのだった。
今の自分を形作っているものを挙げろと言われたら、間違いなくこの時の経験だと言える。なので、コンサートホールの案内の仕事を紹介するブログのテーマとは異なりますが、あえて記事を書くことにしました。