案内係やーぼのブログ

コンサートホールで案内係をしている著者が、出演者・聴衆・スタッフの思いが響き合い乱反射する、劇場の魅力を語ります。

少女か年配か、女性に対する表現が二択になっている違和感

■「若い」か「おばさん」かしかない文化ってどうよ?

本日は、私の違和感マックスワードを紹介します。

私は
・成人している女性を「あの子」とか「この子」とか呼ぶ人
・何かとつけて「若い子は~」という人
・しきりに年齢を聞いてくる人
が苦手です。

20代の女性を若い子は~と言っていたかと思うと、30代になった瞬間、もう年だ、若くないと言うようになる。

相手の年を聞いて、相手のすべてを分かったような態度を取り始めたり、その人そのものではなく、その人の数字が全てという人が多すぎる気がする。


少女か、婆さんかの二択になっていることには、すごく違和感があります。そもそも「成人した女性」という概念が極端に薄いと思う。


なぜだろう?


私が思うに、日本はまだまだ男性社会で、女性の地位が低いのだと思う。

「あの子」とか「もう歳だ」とか、そういう言葉って、どちらも相手を低く見ているから出てくるワードだ。

若い子とおばさんのほかに「自立した女性」という概念が入り込んでしまったら、自分たちと対等になってしまうので、それを避けたいんじゃないかな。「若い」か「おばさん」かというカテゴリーに分類して、その人を分かったつもりになれば頭を使わなくて済む。

そもそも、中学生だろうと、はたまた50代60代だろうと、一人の女性であることに変わりはない。

しきりに年齢を聞いてくる人は、いったい、相手の何が知りたいのだろう?

そうかと思えば、成人した女性をあの子だのこの子呼ばわりしていて、よく分からない。それから、○○ガールとか○○女子とか、本人たちが自分のことを呼んでいるのは構わないが、ほかの人が頼まれてもいないのに、そう呼ぶのは違和感がある。

もし政府が、新しい補助金制度で、「ホールの案内女子キャンペーン」なるものを提示してきたら、何考えているんだ!?と思うと思う。

もし誰かが、私のことを「案内女子なんですね!」と言ってきたら、プチンするかもしれない。

今までも、社員であの子とかこの子と連発する人がいるのを見ると、この会社はないなと思ってきた。

これらは、些細なことだろうか?気にすることではない?


でも、私は気になる。

気になるのですよ!!!

「一人の自立した女性という概念がなくて良いのか?」というお話でした。