案内係やーぼのブログ

コンサートホールで案内係をしている著者が、出演者・聴衆・スタッフの思いが響き合う、劇場の魅力を語ります。

視覚障がい者のサポート「音声ガイドを作成しよう」⑤





■視覚障がい者のサポート講座(全6回)

 内容:①視覚障がい者の話を聞く
    ②音声ガイドの実例紹介・機材の説明
    ③事前解説をつくる 
    ④本編ガイドを考える
    ⑤誘導の練習 
    ⑥劇場実習 @俳優座劇場(Pカンパニー「はだしのゲン」を視覚障がい者と一緒に音声ガイド付きで鑑賞する)


⑤誘導の練習 

今回は、二人一組になって、誘導の仕方を練習します。
まずは、室内で、その後、外に出て最寄り駅と青年座間の誘導をします。

私は、外での誘導はあまりしたことがなく、不安がありました。外は、夕暮れ時で暗く、駅は、多くの人が行ったり来たりしています。さらに、駅には長い階段もあり、道は、室内と違って凸凹。

まずは、私が誘導される役で次に交代します。

誘導されるときに思ったのは、障害物のない道をまっすぐ歩いているときでも、「何もないのでそのまま進んでください」とか「右手には、○○があります」など道にあるものを実況してくれたり、何か声をかけられていると安心する感じがしました。

階段はどこまで続いているのか分からず、探り探りになる私。

自分が誘導するときは、ほんのちょっと左や右に向いてほしい時やずれてほしい時の言葉がけが難しかったのと、階段の途中にあったちょっとした溝をうまく説明できず、怖い思いをさせてしまいました。ほかにもいろいろ反省点はあり…。

コンサートホールでも、視覚障がいのある方を案内することはあるのですが、野外ほど複雑な障害物がないのと、いつもいる場所なので、慣れているということもあり、今回はいつもとは違うシチュエーションにドキドキしました。

しかし、ホールにいらっしゃるお客様は言わないだけで、実際には怖い思いをさせていたのかもしれないと反省。

実際にやってみることで、こういう場合はどうしたらよいのか?とさらに考えるきっかけになり、手に汗握りながらの学習になりました。