■コンサートホール質問あるある。
席を案内していると
お客様：「そっちの席が空いているから、そっちでいいや」「こっちの席空いてるからこっちでいいんだけど」
と指定席なのに、自身のチケットの座席番号ではない席に座ろうとする人がいます。
やーぼ：ダメです。指定席の意味ないだろ！
（心の声）
座席に関するトラブルは本当に多く、主催者側のミスもあるので、ケースバイケースなのですが、お客様の自己都合による席移動は基本認められていません。
座席は、ただ単に座るための場所ではなく、お客様は、そこに座る権利を買っていて、その証明がチケットなのです。
人が座っていない席があって、そちらの席の方が自身の席よりもいいなーと思うことは、あると思います。満席の公演でなければ、空いている席に移動しても問題ないように感じる気持ちは分かります。
■でも、冷静になってよく考えてほしい。
本当にその席は空いているのか？
そもそも空いているとは？
指定席で席を振り替えたいというお申し出があった時は、必ずその席が案内してもよい席なのか、担当者に確認します。事前に分かっている場合は、その場で返答できることもありますが、それはまれなことです。
座席によってランクのある場合、自身の席よりもランクの良い席に移ったら、差額を支払わなければなりません。
そもそも、指定された席があるのに、ほかの席に移動したら、その人が実際に座っている席は1席でも、確保している席は実質2席になります。それに一人の人に許可したら、全員に許可しなければ平等ではないです。それに「あの人には許可してましたよね？」と言われたら、否定できません。
その席に人がいなくても、チケットが売れていれば、そこは誰かが座る権利を獲得した席であるので、そこにほかの座席番号の人を案内して、後から遅れてその席の人が来たとき、なんと説明するのか。
特にコロナ禍で、ほかの人がさっきまで座っていた席には座りたくないという人もいます。
時間がたっぷりあれば対応できます（いやだけど…）。ですが、曲と曲の合間だったら…？
案内する身からすればやめてほしい。
席を移動したいなら、それなりの手続きを踏んで正式に変えてほしい。空いているように見えるのと、実際に空いているのは違うというお話でした。
