案内係やーぼのブログ

コンサートホールで案内係をしている著者が、出演者・聴衆・スタッフの思いが響き合い乱反射する、劇場の魅力を語ります。

接客業なのに人に興味がないことについて

みなさまこんにちは。
クラシックのコンサートホールで案内係をしている、やーぼです。


本日は、私自身のことについて書こうと思います。


■実は、私、接客・接遇業をしていながら、あまり人に興味がありません。

人のことに口をはさむのが好きではないというべきでしょうか。

仕事柄コンサートホールにいらっしゃる方々に、演奏中のおしゃべりはやめろだの、携帯の電源は切れだの、並べだの指示することは、多いほうだと思います。

でもそれは、全体としての秩序を保つためで、仕事だからであって、個人的なことに関しては、あまり口を挟まないほうだと思います。



例えば、暖かい日に長袖や厚手の服を着ていたとして、「そんな服着てて暑くないの?」としきりに聞いてくる人は苦手です。

何らかの理由で本当はそうしたくないのに、そんな風にしなければいけないと思い込んでいるのなら、「別の服装でもいいんだよ」と声をかけるかもしれませんが、

暑いか寒いかなんてその人が決めることですし、何らかの理由でそうしているかもしれないので、私は、その人の服装についてとやかくは言いません。

以前、ボクシングの選手が「殴られたりして痛くないですか?」とよく質問されるけど、痛くないわけないでしょ。と言っていたのが印象的でした。

痛いけれども、その人にはそれをやる理由があるのでやっている。それを周りがとやかく言うのは好きではないなーと、個人的には思っています。


■それから、人の行動を制限するのも好きではありません。

例えば、「リサイタルをやってみようと思うんだ」と言われたら、「やってみたら」と答えますし、「○○のオーディションを受けてみようと思うんだ」と言われれば「受けてみたら」と答えます。

たとえそれが、現実的に難しいのではないかと思っても、自分に被害が降りかからない限りは、否定しないスタンスです。

仕事として頼まれたことでしたら、「それは難しいと思います」とか「やめたほうが賢明です」と積極的に意見をいうこともあります。

それに、コンサートホールでは、お客様が寒くないか、暑くないかしきりに把握しようとします。なぜなら、お客様が快適に過ごせるように気を配ることは、業務の一環ですし、ホールの温度は、お客様にはどうしようもないことなので、私達が先んじて手を打つ必要があると考えているからです。

こんなことを書くと、とても冷たい人だと思われそうですが、人のことばかりが気になって、自分のことがおろそかになってしまう人が私の周りには何人かいて、人は人なのに自分と同じレベルで考えてしまうのは、よくないんじゃないかなと。

ちなみに、私はぶっきらぼうな感じではなく、どちらかと言うと、温かくやわらかい印象だと言われます。ただ、その人の考えについて積極的に意見するのは好きではないということです。

あなたのためを思って言っているのにと言う人もいるけれど、そういう時は、一歩立ち止まって考えてほしい、それは本当にその人のためなのか?もしかしたら自分のために言っているのではないか?と。


とりとめのない話になりましたが、

コンサートホールの案内係の私は、人との接し方の考え方が割とドライだというお話でした。

 

ya-bo.hateblo.jp