※この記事は、コロナ禍に書いたものに加筆したものです。
■ああ、ややこしいチケットの「半券」
今回はコンサートの「紙のチケットの名称」についてお話します。チケットは、複数の会社から発行されていて、その形状もさまざまです。
私がこの記事を書こうと思ったのは、コロナ禍での公演運営を経験したことでした。
当時、多くのホールでは感染防止のため、係員がチケットを「目視」し、「お客様自身に切り取ってもらう」形式をとっていました。
「半券をご自身で切り離してBOXにお入れください」と案内していましたが、「半券」という言葉がどの部分を指すのか分からない方が多く、さらに、「小さい方を切り取って」と案内しても、切り取れる箇所が複数あるチケットが混乱を招いていました。
また、係員は、ただ紙切れを集めているわけではなく、その人が本当にこの公演のお客様なのかどうかも確認するため、券面を確認する必要があります。しかし、この重要性を理解している方は少なく、券面の確認を拒否されることも多々ありました。
また、自分でもぎりたい一心で、自分でできると言って、見せてくれない人もいました。
仕方のないことですが、この時期のもぎり業務は消毒・検温やコロナ禍特有のクレームもあいまってつらかったなー。
■どっちも「半券」
コンサートでの「半券」はどっち?
切り離されたチケットは、どちらも「半券」と呼ばれるため、手元に残る方と回収される方のどちらを「半券」と呼ぶかは、コミュニティや場面によって異なります。
なので、両方の呼び方が混在しています。
つかみどころのない「半券」という言葉。しかし、いくつかの場面に限定するとその言葉が指し示すものが見えてきます。
小さい方の「半券」
例えば、以下のような状況では、小さい方を「半券」として扱います。
- 「半券を切り離して、かごに入れてください」→小さい方
- 「半券に氏名を書いてください」→小さい方
- 「半券を回収させていただきます」→小さい方
大きい方の「半券」
一方で、割引サービスなどの場面では、大きい方を「半券」と呼びます。
- 「再入場の際は半券をお見せください」→大きい方
- 「半券があると割引サービスが受けられます」→大きい方
◼️チケットを提示すると割引などのサービスが受けられる時の意味する「半券」
こんな表示を見たことはありませんか?

この場合の「半券」は、手元に残った長い方or大きい方を指します。これが一般的に言われている「半券」ではないかと思います。
小さい方は回収されてしまうので、これしかない。
◼️コンサートにおける「半券」
では、私が今まで勤務してきた「コンサートで係員がどう呼んでいるか」。
■チケットの名称
一般的にコンサートで使われるチケットは、長方形の紙の右側に「キリトリ線」が付いていて、切り取ると「大きい紙」と「小さい紙」に分かれます。
「大きいほうの紙」は「本券」
「小さいほうの紙」は「半券」
と呼ばれています。
つまり、コンサートの係員は「切り取って回収される方」を「半券」と呼んでいます。
チケットによっては、左側にも切り取れる紙が付いていることがあります。
これは正式な呼び方はないようですが、私の周りでは「みみ」と呼ばれています。
(私がそう呼んでいるだけかもしれない…。正式な呼びかたを知っている方がいらしたら、教えてください。)
「半券」・・・回収される、右側の小さい紙
「本券」・・・手元に残る、大きい紙
「みみ」・・・チケットの左側の小さい紙

この3つの中で一番大切なのが、お客様の手元に残る真ん中の大きい紙「本券」です。
なぜなら「本券」は、最後までお客様の手元に残るので、こちらに書かれている情報が
優先されるからです。
ゆえに「チケットを拝見いたします」と言って、係員が確認しているのは、大きい紙「本券」の方です。
「本券」も「半券」も同じようなことが書かれているので、「半券」だけを確認すればよいのでは?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「本券」を確認するのは理由があります。
それは、
「半券」に記載されている情報は、省略されているものが多く、
・公演名
・会場名
・日付
・時間
・座席番号
のすべてを確認できないことがあるからです。(詳しくは、こちらの記事をお読みください。)
そして、ごく稀ですが「本券」と「半券」の情報が異なる場合
「本券」の情報が優先されます。
■「本券」と「半券」以外の切り取れる部分
チケットによっては、左側に「みみ」が付いていたり、上や下に「領収書」や「各種手数料券」が付いていることがあります。
これらの部分は、一般的に「切り離しても入場に差し支えありません」。
中には、ローソンチケットのように付属物が多くあるものもあります。↓

黄色の枠が「本券」・赤い枠が「半券」、この二つがあればOK。
左側の白い部分(数字&金額などが書かれている)は「半券」に似ていることから、半券と間違えてしまう方がいらっしゃいますが、この部分は「半券」ではありません。なので、なくても大丈夫です。そして、「半券」の代わりにはなりません。
この部分は、印刷する際、機械で送り出すときに使われると聞きました。
また「チケットを販売した側が売ったチケットを管理」するために、切り離して使うことがありますが、そのような使い方をしない場合チケットに残ったままになるようです。
以上、チケットの名称や各部分の役割についてのお話でした。
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