案内係やーぼのブログ

コンサートホールで案内係をしている著者が、出演者・聴衆・スタッフの思いが響き合う、劇場の魅力と影を語ります。

視覚障害者の「目」になる【同行援護従業者養成研修】(一般課程)で学んだこと

同行援護従業者養成研修(一般課程)

視覚障害者ガイドヘルパーとして、外出をサポートするための資格「同行援護従業者(一般課程)」の研修を修了しました!

​この資格は、視覚障害を持つ方の外出(買い物、通院、イベント参加など)を安全にサポートするための専門知識と技術を学ぶものです。研修は「一般課程(4日間)」と「応用課程(1日間)」に分かれており、今回はその一歩目となる4日間の講習を受けてきました。

この講習会はさまざまな学校や自治体で行われています。

2025年4月1日より、同行援護従業者養成研修のカリキュラムが改正・変更されました。主な目的は、研修の質の向上と、サービス提供責任者の人材確保です。 

​これから受講を考えている方の参考になれば幸いです。

 


📅 研修タイムスケジュール

【1日目】知識を深める「座学」

まずは視覚障害についての基礎知識や、制度面をしっかり学びます。

  • 09:00 - 09:30:オリエンテーション
  • 09:30 - 10:30:外出保障
  • 10:35 - 11:35:視覚障害の理解と疾病(1)
  • 11:40 - 12:10:視覚障害の理解と疾病(2)
  • 12:50 - 13:50:視覚障害者(児)の心理
  • 13:55 - 15:25:視覚障害者(児) 福祉の制度とサービス
  • 15:30 - 16:30:同行援護の制度

持ち物

  • 筆記用具
  • 上履き
  • テキスト(当日配布)

【2日目】コミュニケーションと「代読・代筆」

現場で欠かせない職業倫理や、視認できない情報をどう伝えるかを学びます。

  • 09:00 - 11:40:同行援護従業者の実際と職業倫理
  • 12:20 - 14:25:情報提供(周囲の状況を説明する技術)
  • 14:30 - 15:30:代筆・代読(1)
  • 15:30 - 16:00:代筆・代読(2)

持ち物

  • 筆記用具
  • テキスト
  • アイマスク
  • 上履き

【3日目】基礎実技「誘導の基本」

アイマスクを着用した実技がメイン。1日中体を動かす体力勝負の日です。

  • 09:00 - 12:05:誘導の基本技術(1)(基本姿勢、狭い道)
  • 12:45 - 16:55:誘導の基本技術(2)(階段、椅子への誘導)
  • 17:00 - 18:00:誘導の応用技術(場面別・街歩き(1))

服装等

  • 動きやすい服装(スカート不可)
  • 上履き(運動タイプ・スリッパ不可)

【4日目】応用実技「外歩きと交通機関」

最終日は実際に街へ。電車に乗って博物館へ向かうなど、最も実践的な1日です。

  • 09:00 - 13:10:誘導の応用技術(場面別・街歩き(2))
  • 13:50 - 18:00:交通機関の利用(電車移動を含む実践)
  • 18:00 - 18:10:修了式

持ち物

  • 現金(電車代)
  • 両手のあく小さめのかばん
  • 歩きやすい外靴

💡 実際に受講してみた感想

先生方のプロの技術

私は普段、劇場の中で視覚障害のあるお客様のアテンドを担当しており、自分なりに練習や学びを重ねてきました。

劇場の環境は、足場も比較的良く、周囲のスタッフや他のお客様も配慮してくださる 「守られた空間」 です。しかし、同行援護従業者が向き合うのは、変化に富んだ 「日常のすべて」 です。

今回、講師の先生方の技術を目の当たりにして、そのスキルの高さに驚きました。
「どのような環境でも、どのようなニーズにも応える」 ために磨き上げられた誘導技術は、劇場でのアテンドとはまた違う、深い専門性がありました。

この高い技術に触れられたことは、今後の私の活動において大きな財産になると確信しています。


👟 受講を考えている方へのアドバイス

  • 足元の準備
    3日目以降はとにかく歩きます。履き慣れたスニーカーが必須です。

  • 両手をあける
    最終日は外を歩きながら誘導します。リュックやショルダーバッグが必須です。

  • 雨天の覚悟
    実習は雨でも行われます。カッパ(レインコート)の準備をしておくと、当日慌てずに済みます。


 

この資格は「一般課程(4日間)」と「応用課程(1日間)」のセットで構成されています。まずはこの4日間で、視覚障害を持つ方の「目」となる第一歩を踏み出してみませんか?