案内係やーぼのブログ

コンサートホールで案内係をしている著者が、出演者・聴衆・スタッフの思いが響き合う、劇場の魅力と影を語ります。

もう限界…。やさぐれ案内係、笑顔の無償提供について語る

■「今日も笑顔で」と言うけれど

笑顔って、オプションだよね。という愚痴。

私の所属している会社では、勤務態度表なるものがあり、その項目の一つに笑顔で接客できたかというものがある。

この「笑顔」という項目、接客業ではどこにでもある項目で、特に非日常を提供するイベント業をやってきた私は、これでもかというほど目にしてきた。

デパートのバックヤードや売り場に入る手前の扉などに、「今日も笑顔でお客様をお迎えしましょう!」というスローガンのようなものやそれを笑顔をチェックするための鏡が吊るされていたりする。

日本のおもてなし文化は、海外でも広く認知されている。それは、私もヨーロッパに行って肌で感じた。日本人は、優しく親身になって接客してくれるというイメージを皆が共有していることに驚いた。

私も、コンサートホールや宿泊施設、飛行機などでは快適な施設や設備だけでなく、丁寧な接客を求めていると思う。自分がいつもより丁寧に扱われる体験も含めて、劇場での体験と認識していると思う。

日本では、数万円のチケットに限らず、数百円、数千円のチケット代金の中にも、笑顔や丁寧な接客サービスが含まれているのだ。送料込み的な感じで。

以前、トラックの運転手さんが、「送料無料!!」というフレーズを聞くと自分の存在を無視されているように感じると書いていたが、なんか分かる。

ホール貸出料○○万円。案内係は無料。と書かれていたら、やる気が失せますね。業界最安値もやだな。

「楽しいから笑顔になるんじゃない、笑顔を作るから楽しくなるんだ」という言葉があるけれど、今言いたいのはそういうことではない。

笑顔を要求するけれど、スタッフが笑顔になれるような環境は提供しない。

それで、笑顔!笑顔!と言われても、表面的には作れたとしても、お客様が求めているのは、そんな作り笑顔ではないと思うし、スタッフが楽しく働いていないことなんて、見ればわかると思う。

少なくとも私は、「あっ、このお店、なんか雰囲気悪いな」と思うことがある。そんなお店や施設に限って、「私たちは笑顔でみなさまをお迎えします」とか「お客様を笑顔でおもてなし」とか「笑顔がつなぐなんとか」とかいう標語が貼ってあったり、スタッフが笑いあっている写真が貼ってあったり、中には、そういう歌詞の曲やCMが流れていたりする。

その日の気分によって、笑顔になれない日もある。それでも、接客歴の長い私は、最低限の笑顔レベルを保つことができる。

 

だけれども、会社の待遇のせいで笑顔になれないのなら、それは、笑顔を強制したところで解決しないと思う。

人手不足で仕方なく、出向いた会場で、交通費は出せませんと言われたり、毎回サービス残業をさせられたり、それで、笑顔?。心と体が分離しますよ。

「お客さまのことを考えてください(あなたのことは考えませんけどね)」と言われても笑顔には、なれません。コロナ禍で、「マスクの下は笑顔です」という標語がはやりましたが、そんなの顔をみれば分かりますし、この人笑顔じゃないんじゃないかなんて思ったことないですけどね。

なぜ、そこまでして笑顔にこだわるのだろう?

「笑顔でお客様と接してください!」<`ヘ´>と言われて、笑顔になんかなれません。そんなに笑顔を要求するなら、みんなが自然と笑顔で働ける環境を整えたらどうですか!と思う。言わずと笑顔になれなければ、偽物でしょ。

笑顔での接客は、有料のみ可能です。

笑顔での接客は+¥1000くらいにして、どちらを選択するかお客様に決めさせればいいと思う。そうしたら、案外、誰も求めていないことが分かるんじゃないかな。

こんな発言をするなんて、あなたはそれでもプロですか!?と思われるかもしれない。ですが、私は笑顔ハラスメントが嫌いです。

私の愛想のよさや笑顔は、中の上、少なくとも平均値は越えていると思う。

それ以上のごてごてとした笑顔なんて必要ないし、笑顔を押し付けてくる係員が私は苦手。

 

みなさんはどう思いますか?

本日は、やさぐれて不満爆発エピソードでした。