案内係やーぼのブログ

コンサートホールで案内係をしている著者が、出演者・聴衆・スタッフの思いが響き合う、劇場の魅力を語ります。

劇場案内おすすめのペンライトについて語る!

■劇場案内に最適なペンライトはどれ?

ペンライトと呼ばれるものにはさまざまな種類がありますが、今回はライブなどでアーティストに声援を送るためのものではなく、劇場内での案内に使うペンライトについてお話しします。

公演のジャンルや内容にもよりますが、劇場内は開演すると客席の照明が暗くなります。その際、以下のようなシチュエーションでペンライトが重宝します。

  • 遅れてきたお客様を案内する際に、足元を照らして転倒を防ぐ
  • 行き先を示す
  • 開演前や終演後に、落とし物がないか座席の隙間をチェックする

地域の合唱コンサートなどで、携帯電話のライトを使って案内している方を見かけることがありますが、私はあまり良い方法だとは思いません。見た目の問題だけでなく、劇場内で大切なのは、案内のための光が舞台上の演出の妨げにならないことだからです。

携帯電話の光は画面も光ってしまうことがあり、形状上、光が拡散して、光のコントロールが難しいため、目立つんですよね。

どんなペンライトがオススメ?

これまでにさまざまなペンライトを試してみて、特に気に入っているのがGENTOSのFLOOXシリーズのペンライトです。

 



ジェントスのペン型ライトのFlooxシリーズは、建築物の点検作業や医療現場などで愛用され、2008年の発売以来、新しいモデルを出しながら10年以上販売しているロングセラーです。

劇場案内に適していると思う理由は、

  • ポケットに入れても邪魔にならないちょうどよい太さ
  • 軽量で持ち運びに便利
  • 光量が適度で、通路や客席で目立ち過ぎない
  • ボールペンくらいの長さで持ちやすい
  • クリップ付きでポケットに挟んでおける
  • ヘッドツイストスイッチで、点灯消灯時にカチカチ音がしない

劇場案内には、細くて軽いペンライトが最適です。裏方で使うような懐中電灯のような太いものはポケットに入れたときに目立ち、動きづらいだけでなく、光量が強すぎることがあるため、案内業務には適していません。

 

ライトは、よりコンパクトな方がよいのか、と思ったこともあったのですが、短いあるいは小さいペンライトはコンパクトな一方、クリップがなかったりして、ポケットの中で迷子になりやすいというデメリットがありました。

 

それと、単純に持ちづらいなと。もし、すごくコンパクトで使いやすいものがあったら教えてください。

 

使い勝手の良さを考えると、ある程度の長さがあり、ペンのように持てるものが使いやすいと感じています。

■クラシック音楽のコンサート

私が使っているペンライトは、白色LEDのタイプ、光量は18ルーメンです。クラシック音楽のコンサートでは、このタイプが相性が良いと思います。なぜなら、クラシックの公演では場内が真っ暗になることが少なく、客席も薄暗い程度だからです。

 

ペンライトには、建築物の点検にも使える光量の強いものもありますが、あまりに光量が強いと場内案内には適さないと思います。


■演劇

クラシック音楽のコンサートでは、演奏中に客席にご案内することは少なく、演奏と演奏の間か楽章間にご案内します。

また、場内が暗転(真っ暗)になることも少なく、客席ないも周りの人が見えるくらいの明るさです。


一方、演劇の公演のように、演劇や舞踏などは、場内がかなり暗いです。さらに、多くの公演が一部のシーンを除いて常時入場できます。この場合、暗い客先の通路をゆっくりと進みながら、そっと席につきます。

暗転(場内が真っ暗)になっている時間は、余計な光が入らないように案内をストップ
することもありますが、案内をしなければならないこともあります。そして、場内のあまりの暗さにお客様によっては、前に踏み出せなくなったり、しがみつかれたりすることもあります。

スタッフは、会場の状態や公演中の暗さに慣れていますが、そこへ初めて入るのは勇気がいりますね。

ですが、光量が強いとかなり目立ってしまいます。そのため、会場によってはペンライトにセロファンを貼って、光りが目立ち過ぎないように工夫している劇場もあります。

 

私は、自分でペンライトを用意する場合は、光がソフトなソフトLEDのペンライトを使っています。場内が黒く塗られているブラックボックス型の劇場や場内が暗い公演で重宝しています。

ただ、場内チェックなどに使うには、光量が弱くて使いづらいので、通常用のペンライトと2本持ちしています。

 

ソフトLEDの利点について、ライトは手でどんなにシェードを作っても光量そのものを変えることはできないので、はじめから光量がソフトなのはやっぱりいいなーと思っています。みなさんはどうですか?


■ノック式かヘッドツイストスイッチ

今までの経験から

クラシック音楽のコンサートや音にシビアな公演の場合は、音の出ないヘッドツイストスイッチ。それ以外は、ノック式を使っても問題無いと思います。

◼️ペンライトの購入方法

いざ、ペンライトを購入しようとして検索すると、アーティストを応援する用のペンライトが出てきてしまいます。

なので、検索するときは「医療用ペンライト」と検索しています。そうすると、案内に適したペンライトを探すことができますよ。